会長の挨拶

デービッド・池田

トロントエリアのこの冬は普段より寒さが厳しくないように感じます。このように言ってしまうことは時期尚早かもしれませんが、いずれにせよこの年末は私たちにとってとても心温まるものでした。

ボード、職員、ボランティアとクライアントの皆さんを代表して、2019年末の休暇の時期にあたたかい手を差しのべてくださった多くの方の寛大な支援に心からお礼を申しあげます。私はなぜか、クリスマスの時期に北アメリカのテレビで再放送される1950代の映画、「素晴らしき哉、人生!」を思い出しました。この映画は、主人公が精神的にも経済的にも人生のどん底ともいえる状況に落ちた後、映画の最後で、忘れられたと思っていた友人とコミュニティからの励ましと金銭的援助で救われるのです。もちろん、私たちはJSSを支援してくださる方々に忘れられたと思うことは決してありませんが、年度末が近づいても、私たちの財政の予測は明るいものではなかったのです。それでも、申し上げた通り、年末は感謝の気持ちでいっぱいになりました。

まず、JSSの予備資金が極めて少なくなっていた年度末に、フランク・ホリ財団から同理事会の要請により多額の『寄付』をいただきました。同じころ、JSSの長年の支援者で元理事・ファンドレイジング委員会会長でもある山本順子氏とご主人の山本サム氏より思いがけず、同額の寄付をいただきました。聞いたところでは、同氏のいつもの颯爽としたスタイルで、事前の連絡なく事務所を訪れ、スタッフとボランティアに挨拶の言葉を交わした後、さりげなく小切手を手渡されたとのことです。そしてもちろん、ネルソン・アーサー・ハイランド財団からの寄付も忘れるわけにはいきません。

これらのほかに、 トロントエリアのかずかずの日系教会などによって組織されるジョイ・オブ・クリスマ・スコンサートでは、ウエダ・ケビン牧師と、また長年のボランティアであり支援者であり、今回はコンサート会場で焼き菓子販売も催してくださったスーザンのお二人の努力と献身のおかげで、前年の倍以上の寄付をいただくことができました。コンサートに来てくださった方々や寄付をくださった方々は固定収入であったり、経済的にもゆとりがない方が多いと思うので、感謝の気持ちはことさら大きいものです。さらに、JETAA とJAVAからもかなり大口の寄付をいただきました。そのうちJAVAは去年閉会し、残った資金をJSSの活動のためにくださいました。これら二つの団体は主に若者で形成されていることもあり、本当に感謝しています。若者は地域のことに関心がないとか自己中心的だとか言う人もいますが、なぜそんなことを言うのかわかりません。彼らから寄付された小切手がそれを証明しています。他の教会や個人もこの冬に寄付をしてくださいましたが、紙面の都合でここで皆さまお一人お一人に感謝を述べることができません。

ホリデードライブに1000ドルもの寄付をしてくださった方がいらっしゃいました。ホリデードライブは、コミュニティーセンターや教会に設置された寄付箱に寄せられたギフトや食物を、ボランティアの手で地域の方やお年寄りにお届けプログラムです。

最後に、JSSスタッフに感謝を述べたいと思います。去年、厳しい決断をしてスタッフの勤務時間を削り、運営業務を縮小し、事務所のスペースすら狭くしました。それでも新しい形への移行は速やかに行われ、スタッフからは非難の言葉もありませんでした。これらの変化に対応するのは大変だったことを承知していますし、本当に感謝しています。私の知る限り、ボランティアや利用者の方々から仕事に関する苦情は一切ありませんでした。あったのは感謝だけです。また、先ほど述べた多くの方々のサポートは、JSSの活動に対する地域の方々からの感謝の表れでもあると思います。

JSSを代表し、みなさまの安全で実りある新年をお祈りします。

重ね重ね、みなさまからのご支援に感謝します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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