生活保護受給者で養育費を受け取っている親に朗報です
* 以下の情報は、Community Legal Education Ontario (CLEO)より許可を得て、「生活保護受給者で養育費を受け取っている親に朗報です」(2017年1月発行)を翻訳・掲載しています。翻訳の質に関しては、Japanese Social Services が責任を担っており、CLEO の関与するところではありません。
この新しい規則は養育費を受け取っている生活保護受給者はさらなる金銭的援助を受けられることを意味しています。
今月のオンザレーダー(On the Radar)ではこの変更ついて取り上げます。また、養育費や費用分担費を受け取っている生活保護受給者が知っておくべき幾つかの事についても紹介します。
養育費―新しいこと
オンタリオ・ワークス(通称OW, Ontario Works)とオンタリオ障害支援プログラム(通称ODSP, Ontario Disability Support Program)は養育費を受け取っているという理由で、その人に対する補助を減らさないという新しい規則を導入しました。
OWまたはODSP受給者は、養育費及びOWからの満額の財政援助金またはODSPからの所得補助金を満額で受け続けられるようになります。
尚、子供のもう一方の親から養育費を得ようとしていないという理由で、OWやODSPは補助金の支払いを拒否したり、金額を減額したり、支払いを打ち切ることはしません。
政府は子供のもう一方の親から養育費を受けようとするには「適切な努力」をしなければならないと述べる規則を廃止しました。
変更が適用される時期
これらの変更が施行されるのは
- 2017年1月1日、ODSPから所得補助を受けている人々が対象
- 2017年2月1日、OWから財政援助を受けている人々が対象
しかし補助金及び養育費の両方を満額受け取る権利は上記の日にち以降の期間に支払い義務のある養育費にのみ適用されます。
Spousal support(パートナー扶養 <セパレート・離婚の場合> )―変更がないもの
養育費と異なり、Spousal supportを受け取っている場合は、OWやODSPから支払われる補助金の金額は影響され続けます。
ODやODSPは受け取るSpousal supportの金額により、受給者の補助金額を減額します。
そしてOWやODSPは、受給者が家族法で定義されている、パートナー又は元パートナーからSpousal supportを受け取る適切な努力をしなかった場合、補助金支払いを拒否したり、減額したり、支払いを打ち切ることが出来ます。
しかし、誰もがSpousal supportを得ようとする必要はありません。例えば、パートナーがあなたやその子供に暴力をふるう場合はSpousal supportを求める必要はありません。
Spousal support(パートナー扶養 <セパレート・離婚の場合> )―新しいこと
OWやODSPは受給者が受け取る権利のあるSpousal supportを受け取っていない場合、費用分担費の金額によって補助を減らさなくなりました。
OWやODSPが補助金額を控除した金額を受け取る時だけです。
そして以前はファミリー・レスポンシビリティ・オフィス (Family Responsibility Office)から直接OWもしくはODSPに養育費を送ってもらうことができましたが、それが出来なくなりました。これは養育費支払いを「譲渡する」と呼ばれていました。
新しい規則のもとでは、ファミリー・レスポンシビリティ・オフィスからOWやODSPに養育費を送ってもらう契約は破棄されました。
代わりに、ファミリー・レスポンシビリティ・オフィスが養育費を受け取る権利のある人々に直接養育費を支払います。
法の助けを得る
OWやODSPに関わっている人で、アドバイスや助けを必要としている場合は、リーガル・コミュニティ・クリニック (community legal clinic) に問い合わせることができます。
そして、OWやODSPの決定に不服がある場合はその決定をソーシャル・ベネフィット・トライビュナル(Social Benefits Tribunal)に控訴することも場合によっては可能です。リーガル・コミュニティ・クリニックは決定に対して控訴する必要がある人の手助けが出来る場合があります。
この記事は一般法的情報をお知らせするもので、特定の状況についての法的アドバイスを得ることに替わるものではありません。
原文:
http://us4.campaign-archive1.com/?u=acaece29df8d07c95ef84a763&id=c2bdf12909#awesomeshare