安心して相談していただくために

三船純子, JSS カウンセラーJunko Mifune, JSS Counselor
ご自分の悩みや問題をJSSのような団体に相談するのは勇気のいることだと思います。相談を躊躇されるのには色々な理由があると思いますが、狭い日系コミュニティーの中で、わざわざ日系の団体に助けを求めたくないと感じてしまう方も少なくないのではないでしょうか?今回は安心して相談に来ていただくために重要な守秘義務と多重関係の禁止について書かせていただきます。
守秘義務(秘密厳守)
守秘義務とは業務上知り得た個人情報を外部に漏らさない義務の事で、これは相談を受ける側にあるJSSカウンセラーやサポート・スタッフ(Communiy Outreach Worker )が遵守しなくてならない義務です。守秘義務に含まれる個人情報には、相談者がJSSのクライエントである事、相談者がカウンセリング中の話した内容、相談者の予約状況、相談者に関する情報の記録などが含まれます。JSSではカウンセラーやサポート・スタッフが入手した個人的情報の漏洩防止には最大限の努力と配慮をしており、相談者に関する情報管理やメールのシステム強化も図っています。
例えば、JSSの相談者である方の事を心配して、相談者以外の方(相談者の家族・友人・雇用主など)から連絡があった場合にも、相談者の同意がない限りは、JSSはその相談者の方がJSSの相談者・クライエントであることを含め、その他のいかなる個人的情報もお答えすることはできません。
またカップル・カウンセリングやファミリー・カウンセリングを受けている相談者が、個人カウンセリングも受けている場合、カウンセラーは個人カウンセリングでで話された情報を、相談者の承諾がない限りは、カップル・カウンセリングやファミリー・カウンセリングで引用することはありません。
JSSのサイトにも記載されている下記ページの「守秘義務に関するポリシー」にて、相談者の同意無しに、相談者に関する情報をカウンセラーまたはサポートスタッフが、第三者に開示せざる負えない報告義務が法的に発生する状況を説明させていただいていますので、合わせてご参照ください:
https://jss.ca/about-jss/counselling/
カウンセラーを含むスタッフを始めJSSの理事役員や全てのボランティアの方々も、守秘義務の重要性に関して理解し誓約書に署名をし、相談者がJSSに安心して相談に来られるように、守秘義務を遵守しておりますことをご理解ください。
相談者との多重関係の回避
カウンセラーと相談者の関係はカウンセリングの時間、またはカウンセリングに付随するサポートの時間内だけの関係を維持する事が重要です。カウンセラーと相談者という関係があるままに、両者がプライベートな関係を持つことは出来ないのです。これは客観的な立場からカウンセリングやサポートをさせていただく為にとても大切な事です。カウンセリングやサポートに関する連絡以外にプライベートで連絡を取ったり、SNSで繋がったり、食事をしたり、相談者の私的行事や社会的活動に参加するなどの交流を持ったり、規定されたカウンセリングやサービス料金以外に個人的に金品のやりとりをすることも禁じられています。また、相談者や元相談者と恋愛関係や性的な関係を持つことは、各専門職の倫理規定で厳重に禁止されています。
カウンセラーやサポート・スタッフが、カウンセリング・ルームやサポートを提供させていただく以外の場所や状況で相談者の方に偶然お会いした場合にも、相談者の方から自主的に挨拶されたり話しかけたりされない限りは、カウンセラーやスタッフから相談者にアプローチすることはありません。これは前述の守秘義務にも繋がっています。同様に、カウンセラーの家族や親しい友人は勿論、カウンセラーやサポートをするスタッフと何等かの利害関係がある方からの相談の場合には、担当者を変えたり、他団体や第三者をご紹介させていただくことになります。守秘義務の遵守同様に、「カウンセラーやサポート・スタッフ(JSSの場合はCommunity Outreach Worker )」と「相談者/クライエント」という関係性を保持することが、有意義なカウンセリングや問題解決のサポートをしていく上でとても大事だということをご理解頂きたいと思います。