笑顔あふれるJSSクラフトクラブ
秦ペレクリタ 佐千子
クラフトクラブコーディネーター
JSSメンバーであれば、一度は「目」に「耳」にされた事があるはず(?!)のクラフトクラブで、初めて絵手紙を教える、という機会を与えて頂いたのが2009年の事でした。丁度その頃移民してから勤めていたフルタイムの仕事を退職。人生初の無職でハウスワイフと言う立場を存分に楽しみ、いよいよ念願だったボランティアをしたいと思い立ち、トロントで一体どんなお手伝いが出来るのか模索中だった私は、JSSのドアを叩いたのです。
コアラとタワシクラフトクラブやこんにちはプログラムへの参加を通し、益々JSSの必要性を実感していた私は、当時の理事から「絵手紙教えてよ」というお誘いに二つ返事でOKし、ワクワクしながら準備したにも関わらず、意外と少ない参加者にガックリ落ち込んでいました。 その頃参加した他のクラフトも、やはり参加者は少ない。何故?!当時JCCCは2階部分の改装を既に完了し、施設使用条件が改訂され、それまでクラフトクラブに参加する母親達の為に、その間ボランティアが小さなお子さんをお預かりしていたサービスをすることが出来なくなっていた為、参加人数が激減していたのです。いくら講師の皆さんはボランティアで、材料のほとんどがドネーション、しかもお部屋もJCCCから提供して頂いているからコストが掛からないとは言え、納得がいかない!こんなに良いプログラムなのに参加する人が少ないのはおかしい!せっかくボランティアで引き受けて下さっている講師の皆さんだって、参加者が多い方が嬉しいに決まっている!もっと宣伝しなくっちゃ!などと、クラフトクラブの度にオフィスで熱くなっていると、「じゃあコーディネーターやってよ」というお声が掛かり、これまた二つ返事で「やってやろうじゃない!」(これは大げさかなあ〜?!)となり、現在に至っている訳です。
その後はチラシに写真を加えたり、毎月タイトルや見出しに頭をひねり、素人ながらできるだけチラシが格好良く、クラフト作品が魅力的に見えるように工夫をこらし、新しい講師を捜し、ベテランボランティア講師には新たな作品を教えるよう迫ったりして(無理を聞いて下さって有難うございます!)、バラエティーに富んだクラフトメニュー作りに心を砕きました。当時はオフィスにカラープリンターが無かったので、自宅でせっせとプリントしてカラーバージョンをJCCCに持ち込んでましたが、なんと昨年からはオフィスでもカラープリントが可能になり有難い限りです!また、チラシを広告媒体に案内するボランティアをしてくれる仲間もでき、オフィスからもメールでメンバーに案内を出してもらえるようになり、多少のアップダウンはありますが、総体的には徐々に参加人数が増え、笑顔あふれる賑やかなクラフトクラブになって行ったのです!
2年前には、それまで有料だった参加費を、自分で手作りした作品をJSSに寄附する、と言う条件で参加費を無料にし、ボランティア参加の形に切り替えた事で、常に安定した参加人数を確保出来るようになりました。
しかし最近、参加者数が少しずつですが減少傾向にあります。プログラムのマンネリ化を防ぎ、常に新たな提案をし続けるのは至難の業ですが、離れて行った編み物やハワイアンキルトの参加者を呼び戻し、新たな参加を呼び込む為には、常に考え続けなければなりません。今後は講師との連携をもっと丁寧にして、参加者のニーズを読み取り、流行を捉えながら、どこまでもJSSにふさわしく、大好きな事を通して楽しく助け合う「笑顔あふれるクラフトクラブ」を楽しくコーディネートしていきたいと、この原稿を書きながら心を新たにときめかせています。
いつもご参加下さっているメンバーの皆様、このプログラムを支えて下さって有難うございます! まだ参加したことの無い皆様も、是非一度ご参加下さい!