佐藤明男さんより帰国の挨拶

佐藤明男
私は1950年2月19日に東京で生まれ育ちました。ですから、私は現在68歳です。私は、あと2年後の70歳位で退職するつもりでいました。
しかし、 私が牧会させていただいているトロント日系福音教会も急速に変わってきており、私にとってなかなかその流れについていけないような状況になってきました。
私が昨年の10月に日本におけるミニストリーのために帰国し、沖縄にいた時に、偶然、その時沖縄に来られていた私の指導者であられるハワイの牧師にお会いすることが出来ました。そして、その先生から、広島の高齢者の施設でチャプレンを探しているというお話をお聞きしました。さらに、偶然にも、私は沖縄の次に広島に向かい、広島から高速バスで2時間位のところにいる私の家内のお母様にお会いすることになっていました。それで、その施設を訪問することが出来、ちょうどヴェトナムからのビジネス旅行から帰国された理事長にお会いすることが出来ました。
その理事長から今年の一月の末に再び私の家内が広島を訪問し、私のメッセージを聞いてみたいと言われて訪問しました。そして、正式にチャプレンとして雇っていただけるようになりました。
私たちは、トロントにおける様々な残務の整理がつき次第、5月か6月に日本に帰国する予定です。
勿論、14年間牧会させて頂いたトロント日系福音教会の皆様、および、JSSを含めた日系社会の皆様とのお別れは悲しいものがあります。
しかし、日本は、私と家内にとって日本は、母国です。長い間離れて暮らしていた家内も母親とより頻繁に会うことも出来ます。また、広島は、人類史上最初の被爆地です。私は、この高齢者の施設において生存されている原爆被害者のお話も聞いてみることが出来ればと思っています。
旧約聖書の中で、アブラハムの孫にあたるヤコブが約束の地であるカナンから遠く離れて暮らしていた時に、次のような御言葉が神から語られました。「あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる。」(創世記31:3、新改訳)神との交わりの時を持っているときに、私も、その同じ御言葉を聞いたような気がしました。神がなさることはいつも時にかなって美しいものです。
皆様に、神の祝福をお祈りします。
栄光在主
佐藤明男