会長の挨拶
デビッド·池田
歳をとる毎に時間がどんどんどん速く過ぎて行く気がします。実際時間が経つのは本当に速いもので、会長の挨拶として将来起こりうる事柄を書いているのに、この記事が皆さんの目に届く頃には、すでにその事柄は起こっているという事になるでしょう。
私は今、成功裏に終わるはずの5月14日に行われるJSS年次総会でのプリゼンテーションの準備をしています。
我々が特に強調したい議題は、JSSの昨年度の財務状況、ならびにスタッフの人事変更のこととなります。人事に関してはスタッフが一名交代し、また新たにコミュニティ·アウトリーチワーカー兼カウンセラーのアシスタントとしての新規の職を追加しました。新しいスタッフを追加することで、フルタイム・カウンセラー、公家孝典氏の仕事量が軽減されることを期待しておりました。しかし残念な事に正反対のことが起こってしまいました。 前回の記事でも述べさせて頂いたように、JSSのスタッフが深刻でかつ感情的にも消耗をし、又時間のかかるケースを多々抱えて、これほど多忙であった時期はなかったように思います。従いまして、総会での最も重要なプレゼンテーションは、カウンセラーの公家孝典氏からとなるでしょう。
その他の事業では、我々の最大の募金イベントであるトロントチャレンジウォークと5キロ走行の行事を遂行して完了しているでしょう。私は大概の場合、将来を予測するのは大変苦手なのですが、この行事はまだ一ヶ月以上も先の事ですが、我々の主催するイベントの中でも一番の大成功裏に終わるであろうと確信しています。と言いますのも、JSSでは既に素晴らしい男性とその御家族から、驚くほどの金額の献金を頂いているからです。サルデン&アーサー・ハイランド財団及びに財団の理事であるミッツ・伊藤氏(及び彼の御子息達)から、2015年のトロントチャアレンジのために22,000ドルの個人献金を頂いているのです。
しかしながら、出来ましたらトロント・チャレンジ行事の一番の募金活動家であるトク•須山氏のためにも寛大な募金をお願いしたい次第です。先にも述べましたように、カウンセラーたちはとても時間のかかる、深刻なケースに忙殺されています。JSSの評判が良く、人気がでるにつれ、我々が費やす時間も経費も増えます。我々のサービスは人的資源を根本としています。カウンセラー達は時間と専門知識を駆使して対応しているのであり、処方箋ややり方のマニュアルを出しているのではないのです。皆が何時間も残業をし、その大部分が多大な無償奉仕とも言えます。正直我々のスタッフにこういう事をさせるべきではありませんし、また出来もしません。それ故もし皆様からの寛大な寄付を賜る事ができれば、カウンセラーもスタッフも経費の削減をしたり、クライアントを待機リストで待たせること無く、専門的なサービスを提供し続ける事ができるようになります。今後も皆様のご援助及び寛大なサポートに予め深謝いたします。
私は通常明るいメッセージで終わりたいので、ここにとても嬉しいお知らせを発表して締めくくりたいと思います。日本政府から我々の仲間の一人が栄誉ある賞を授与される事になりました。JSSの前カウンセラー及び前理事であった、ジーン・ピアサ氏が総領事表彰を受賞される事が発表されました。
特別授与式は6月2日に総領事公邸で、 総領事主催で開催されることになっています。ここで一言、パートタイム・カウンセラーである三船純子氏にも感謝の言葉を表明しておきたいと思います。彼女は、JSSの仲間内でもジーンさんとして慕われているピアサさんの、JSSや日系社会でのクライエントの方々に対する、これまでの多大な貢献やボランティア活動が正当に認識されるよう、先頭に立って推し進めてくれました。純子さんありがとうございました。そして、ジーンさん、本当におめでとうございます。
ではまた次回のご挨拶まで、皆様のご健勝をお祈りします。