今後のイベント: 2018年スコシアバンク・トロント・ウォーターフロント・マラソン

Takanori Kuge on 2018 Toronto Challenge Podium

Takanori Kuge on 2018 Toronto Challenge Podium

 
ハーフマラソン・フルマラソンへの挑戦
3月のニュースレターでトロント・チャレンジの準備として、5キロマラソンを走るためのトレーニングスケジュールについてお知らせしました。トロント・チャレンジは大きな成功を収めました。次の大きな目標はスコシアバンク・トロント・ウォーターフロント・マラソンです。予告いたしましたように、ランニングのエキスパートである公家孝典カウンセラーに5キロからハーフマラソン・フルマラソンへ挑戦する際のコツについてインタビューしました。読者の皆さんが公家さんに刺激を受け10月21日のスコシアバンク・ウォーターフロント・マラソンに参加してくださることを願っています。
 
本格的に走り始めたきっかけは?初マラソンはいつでしたか?
バスケットボールやテニスなどの運動は大人になってもずっと続けていましたが、本格的に走り始めたのは2013年の6月でした。
その年、私は初めてToronto Challengeというファンドレイジングを目的とした5kmのレースに参加したんですが、自分の中で掲げていた「20分を切る」という目標を20秒差で達成できませんでした。このことがなんだか非常に悔しくて、これがきっかけで本格的に走るためのトレーニングを始め、それ以降、週に5、6回のペースで長距離を走るようになりました。
もちろん最初から長い距離は走れないので、2kmくらいから始め、毎日のように走っているうちに、走る距離は2kmが3kmになり、3kmが5kmになり、5kmが10kmになりました。普段から運動をしていることもあり、2ヶ月くらいすると毎晩10kmくらい走るのは容易なことになり、程なくして15km走ることもそれほど苦じゃなくなりました。
2013年の9月くらいには、「ハーフマラソンだったら走れそうだな~」という自信がつき、10月半ばのToronto Waterfront Marathonのハーフマラソンに参加し、100分弱で無事走り切ることができました。自分なりに結構飛ばして走ったので、結構疲れましたが、ゴールした時には想像していた以上の達成感と解放感があり、次の年にはフルマラソンに参加しようと決めました。
冬の間はトレッドミル、春以降は外を走り継続的にトレーニングをして、2014年のWaterfront Marathonでは、初フルマラソンに参加し3時間半で走り切ることができました。
 
最初のマラソンを走っているときに何を思っていたか?
主に2つのことを考えながら走っていました。1つ目は、「自分を含む2万人以上がなんでお金を払ってまでこの苦行にあえて参加してるんだろうか?」っていう疑問です。2つ目は、「終わったら、氷のいっぱい入ったコーラをがぶ飲みしてやる!」っていう渇望ですね。
 
完走後の感想は?
充分なトレーニングを積むことができていたようで、多少の余力を残しながら、設定していた目標タイムより早くゴールしたんですが、それでも、やはり42.195kmを走りぬくのはかなり苛酷でゴールした時の達成感、満足感、解放感は格別で、ゴールした瞬間に、走りながら頭の中をめぐっていた疑問-「なんで、お金払ってまでこんな苦しい思いしてるんだろう?」-の答えがわかりました。あの本当に純粋に自分を褒めてあげたい、っていう感覚はなかなか日常生活では得られないものですね。 
 
今までに参加したレースは?
フル・マラソン=2回、ハーフ・マラソン=2回、32kmのトレイルランニングレース=1回、50kmのトレイルランニングレース=1回、80kmのトレイルランニングレース=1回、66kmの山岳レース=1回(26kmの第1チェックポイントで途中棄権)
 
マラソンを走りたい人へのアドバイスは?
私はまだまだビギナーでアドバイスなどというのはおこがましいのですが、「ランニング」のいいところは、高価な道具は必要なく、自分のペースで、自分の好きな時間にすることができることだと思います。
また、練習すればした分だけ、はっきりとした向上感が得られます。すなわち、練習すればするほど、走れる距離は伸びていき、走るスピードは上がってきます。もちろん、たいていのことはすべて練習すればするほど上達するものですが、中でもランニングほどはっきりと自分が向上していくことを感じられるものもなかなか無いかと思います。
もちろん、スピードに関してはある程度のところで壁にぶつかり、そこからさらにタイムを地締めていくことは難しくなってきます。(それも、またランニングの醍醐味になってくるんですけどね。)しかしながら、走れる距離と走ることから得られる喜びにはほとんど限界はありません。
私の経験から言うと、ハーフマラソンとフルマラソンの差は想像以上に大きかったです。フルマラソンを走りきるには長期にわたる本格的なトレーニングが必要になります。しかしながら、ハーフマラソンを走りきれるようになることは、男女問わず、40代、50代の方にとってもそれほど難しいことではないと思います。
なので、いつかはフルマラソンを走ってみたいと思っているランニング・ビギナーの方たちは、まずはハーフマラソン完走に目標を設定するのがよいかと思います。
トレーニングを始める上で一番大切なことは、「気持ちいい」と思えるペースで走ることです。「気持ちいいペース」で走るトレーニングを続けると走ることがだんだん楽しくなってきます。気づかないうちに、「気持ちいいペース」で走れる距離が長くなってきて、ペース自体も自然に速くなっていきます。5kmを自分のペースで走りきるもよし、距離ではなく、30分間気持ちよく走りきるもよし。大切なのは、自分の設定した目標の距離または時間を、止まらず、歩かず、走り続けられるペースを保つことです。(もちろん、故障が起きた場合には無理せずすぐに止まることが必要ですよ!)
また、ランニング用のGPSウォッチやスマートフォンでランニング用のアプリを利用すると、距離、ペース、高低差、心拍数などの様々なデータを自動にトラックすることが出来て、ランニングの楽しみやモチベーションが上がるので、お奨めです。
公家