訃報: 長年JSSボランティア理事をされたルイ淳子氏が急逝
デービッド・池田 JSS会長
皆様に大変悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。Japanese Social Services (JSS)の大切な支援者であり、又友人でもあったルイ淳子(旧姓・堀)さんが2015年8月8日に逝去されました。ルイさんは長年理事会の会計担当理事を務め、人事分野にも関与し、またボランティアとしてJSSを支えて下さいました。
8月6日に脳梗塞に見舞われたルイさんは、セント・マイケルズ病院にて家族の方々に囲まれ静かに息を引き取られたそうです。
ルイさんは2004年4月28日にJSS理事会に参加されました。前川威男元会長の下、北村伸子さんから会計の職を引き継がれ、急逝されるまで会計職を務められました。
ルイさんがJSSに残してくださった全ての業績や貢献を数えようとしたら、ページがいくらあっても足りません。ルイさんは会計として、JSSを発展に導く舵取り役となり、また過去の経営困難な時期にあっては、組織存続のため尽力して下さいました。私どもがオフィスを拡張し、新たなスタッフを雇うことを計画した際にも、会計としてのルイさんの意見がなによりも重要でした。
ルイさんは少なくとも週2回はオフィスを訪れ、会計をみる傍ら、手芸をしながら、食事や旅行、スポーツなどの話をスタッフやボランティアの皆さんと、和気あいあいとしていらっしゃいました。何事につけてもご自分の意見をはっきりと主張されるルイさんでしたが、ユーモアとウィットを忘れることはありませんでした。
日系コミュニティの皆さんは、NJCAやJCCC、かえで文庫など、他のクラブや団体でルイさんをご存知かもしれません。Wynford Seniorsのホットランチで、ヘアネットをかぶって調理を手伝ったり、代金を集めるルイさんとお会いになった方もいらっしゃるでしょう。また、ルイさんは各イベントでJSSブースの運営に当たられ、お正月会での美味しいお汁粉、JCCC夏祭りでのたこ焼きは高い評判を得ていました。
日系コミュニティの外でも、ルイさんは活動的な方でした。旅行が大好きで、毎年春と秋には日本を2ヶ月ほど訪れるのが慣例でした。日本文化、特に俳句と古い日本の映画にも造詣が深い方でした。
この数日、ルイさんの訃報に接した人々が口を揃えて私に言うことがあります。それはルイさんの、特にこの何年か彼女が見せてきた太陽のような笑顔が忘れられないと。
JSSはルイさんという大切な友人を失いました。日系コミュニティも、献身的貢献と、ユニークな人柄でコミュニティを支えてきて下さった大切な方を失いました。JSS理事、スタッフ、ボランティアはルイさんが愛されたご家族、娘さんたち、娘さんたちのパートナーとお孫さん、そしてルイさんの数多くのご友人に、心から哀悼を申し上げます。ルイ・淳子さん、どうか安らかにお眠りください。