カウンセラーより

みなさんは、「ネバーギブアップ」という言葉をどう思いますか?私は、この言葉があまり好きではありません。というか、むしろ、かなり嫌いです。ということで、今回の記事は『「あきらめること」の美学』というテーマで書いていきます。

「あきらめること」には、以下のような利点があります。

  1. 新たな目標を見つけるチャンス:あきらめることで、新たな目標や興味を見つけることができます。もしかしたら、それまで見逃していた新たな可能性を見出すことができるかもしれません。また、目標を達成できなかった場合、一旦あきらめて、作戦を練り直し、違うアプローチで再挑戦することも可能です。
  2. 自己成長:失敗やあきらめることによって、自分自身をより深く理解することができます。自分の状態を顧みず「あきらめずに突き進む」より自分の限界を見極めて、「あきらめる」ほうがより大きな勇気を必要とすることもあります。むずかしい決断をするために、自分と向き合い、自己分析をすることで、自己成長を促すことができます。そのような経験は、自分自身を客観的に見る機会を与えてくれ、自分自身の強さや弱さを理解することができます。
  3. 余計なストレスを避けられる: 何かをあきらめることで、それに関わる不安やストレスを取り除くことができます。例えば、自分には向いていない仕事や、達成が困難な目標に執着し、つらい状況に身を置き続けると、日常的に過度の不安やストレスにさらされることになり、心身の健康を損なう可能性があります。そのような場合、あきらめることで、そのストレスや不安を回避できます。
  4. 新しい機会を探すことができる: あきらめることで、自分に合ったより良い機会を探すことができます。例えば、自分には向いていない仕事を続けるよりも、自分の能力に合った新しい仕事を探すことができます。
  5. 時間とエネルギーを節約できる: 何かをあきらめることで、時間とエネルギーを節約することができます。例えば、自分には向いていない仕事に無理やり取り組むことで、時間とエネルギーを無駄にすることはありません。そのような時間やエネルギーを、自分に合ったことに使うことで、より充実した生活を送ることができます。

以上のように、あきらめることには、さまざまな利点があります。もちろん、あきらめることがすべての場合において最良の選択であるわけではありません。目標が達成可能であり、それに向かって努力することが望ましい場合も多々あるでしょう。でも、「ネバーギブアップ」の精神は、自分の限界を無視させ、心身を危険にさらす可能性があることを覚えておいてください。